最近では糖質制限も話題になっているので、糖質の取り過ぎによる体への影響も多くの人が知っていると思います。
砂糖とアトピー、一見関係ないようですが、体の中で余った糖分は体内で炎症傾向に働きます。
糖尿病の方が悪化すると、腎臓が駄目になり、透析しますよね!
これは体内で余った糖分が腎臓の小さな血管を破壊してしまうからです。
アトピー性皮膚炎の患者さんはアレルゲンを避ける食事を一生懸命されている方が多いと思います。
そもそも食べられる食べ物の種類が少ないのに、「甘いものも食べれないんですか?」「体のために野菜ジュースを飲ませています」と砂糖に対してアトピーの皮膚症状が酷くなると認識している方は少ないかもしれません。
アトピー性皮膚炎の検査に、砂糖なんて項目が無いですから、皮膚科で砂糖を控えるようになんて言われたことはないと思います。
過剰な糖質の摂取はアトピー性皮膚炎の症状を悪化させるだけでなく、さまざま病気を引き起こすと、言われています
では、砂糖はなぜ体に悪いのか?
糖質を取りすぎると、体内で余った糖質がタンパク質と結合し、糖化という反応を起こして糖化最終生成物(AGEs)異常タンパク質というものに変化します。
異常タンパクはタンパク質本来の働きを出来なくなってしまいます。
糖化してしまった糖化最終生成物は皮膚に貯まれば、肌の弾力が無くなります。
また、糖化してしまった糖質とタンパク質が体内に沢山生成されると、血管内に糖化最終生成物が溢れ、血管の内側を傷つけてしまいます。
血管を傷めるので、血流が悪くなるのはもちろん、体内で炎症を引き起こしてしまいます。
この傷めてしまった血管を修復するために、血管の内側にコレステロールが沈着する訳です。
少し、脱線しますが、血管の動脈硬化はコレステロールが原因ではなく、砂糖の摂り過ぎが原因で起こります。
火事で例えると、放火した犯人(糖質)を放っておいて、火を消しに来た消防士(コレステロール)を悪者にしていたのが、今までの現状です。
肌の再生にはタンパク質が必要不可欠です。しかし、糖分を多く摂取すると、タンパク質と糖分が結合してしまうため、肌の再生には働いてくれません。
砂糖をあまり取ってないよ!という方でも、野菜ジュースはもちろん、調味料、ドレッシングのほとんどに糖質が入り込んでいます。
お米、麺類、なども食物繊維を除けば、全て糖質ですので短い期間でアトピーの改善を望まれる方は糖質の制限も見直しをすることで早期に改善が図れます。
アトピー性皮膚炎が完治すると、ある程度は食べられるようになりますので、少し間我慢が必要です。
糖質の摂り過ぎは虫歯だけでなく、骨粗鬆症やアルツハイマーとの関係も指摘されていますので、健康に気をつけている方は糖質のバランスを見直して見てください。
最近のコメント