アトピー患者は「肌を清潔にしなくてはいけない…」「カビ、ダニは大敵」と思って過剰に除菌していませんか?
アレルギー疾患は途上国や衛生的にあまり良くない国、家畜を育ている地域、にはほとんどいないと言われています。
菌は悪者。
そんなイメージを持たすためなのか…テレビを付ければ、除菌シート、除菌スプレーの類ばかりが流れています。
除菌シートや除菌スプレーでやっつけているのは、身の回りに当たり前にいる常在菌です。
人間はずっと常在菌と共存してきました。
しかし、現在は何でもかんでも除菌。
人間と昔から共存していた常在菌をやっつける事は、本当に人にとって良いことなのか?
常在菌の役割は?
常在菌は毛穴の中に、約20種類、数百億個の常在菌が生息していると言われています。
この常在菌は皮膚を守る働きをしているものが多く、大切にする必要があります。
常在菌は、皮膚や消化管など体外と通じている器官に存在し、病原菌の侵入を防いだり、 消化を助けるなど人体にとって大事な役を担っています。
常在菌がバランスよく存在することが必要です。
これらの常在菌を排除するために、除菌石鹸などで洗い流していますと、肌を守ることが出来なくなります。
小さい頃に沢山の菌に触れることで免疫力が高まり、アトピーになりにくいと言われています。
ハイハイを覚えたての赤ちゃんが行って欲しくない汚い場所に行ってあれこれ舐めていたり、子どもが砂遊びが好きなのもとても理にかなった行動であることが分かります。
また常在菌が多い所にはO-157のような細菌が繁殖しにくいことが知られています。
菌から身を守ろうとするあまり、かえって細菌を繁殖させてしまうんです。
菌と上手く付き合っていく、過剰にならないで良いということです。
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