結果から言いますと、アトピー性皮膚炎という病気が遺伝することはありません。
アトピー性皮膚炎で苦しむ方が「自分の子どもまでアトピーになったらどうしよう」と悩んでいる方もおられると思います。
自分自身がアトピー性皮膚炎の苦しさを知っている分、子どもにつらい思いをさせてしまうのではないか?と、なおさら怖さを感じますよね。
もちろん、ある程度の肌の性質(体質)みたいなものは遺伝します。
なので、病気自体が遺伝するわけではありません。
アトピー性皮膚炎の親からアトピーを持つ子が発症するという確率は2~3割であると言われています。
アトピー性皮膚炎の患者は1960年代にはほとんど見られず、1970年代になって急速に増えた病気です。
最近は子どものアトピー患者の数よりも、成人している難治型アトピー性皮膚炎の患者が増えています。
これは遺伝的な要因よりも、環境的な要因が大きく関わっている事が考えられます。
産まれた赤ちゃんは母親の胎盤からの栄養が切れてしまった頃に、免疫が下がり湿疹が出ることがあります。
特にアトピー患者からの子どもの場合はほかの子に比べて体質的に肌が薄く、乾燥肌ですので一時的に湿疹などが出やすくなります。
この時期に、子どもの湿疹に保湿・ステロイド使用→難治型のアトピーとならないようにするのが一番の対策です。
この時期に間違っても、ステロイド一本の治療にならないようにしてください。
・「アトピーは遺伝します」
・「アトピーは原因不明なので経過を見ていくしかないと」
今、病院で多く言われる説明で、非常に簡単にステロイド薬が処方されます。
途上国などにアトピー患者はいないと言われています。
遺伝的な要素よりも、むしろ食生活や生活習慣から出来てしまった後天的な体質の方が大事です。
つまり、食事と生活を変え「体の中から健康になる」ことでアトピーは必ず治るということです。
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